病棟で働くうえで生じるデメリット

ここでは、看護師が病棟で働くデメリットをまとめてみました。
第一にいえるのが、夜勤によって生活が不規則になる点です。
日勤・夜勤の繰り返しで、朝帰りおよび夕方出勤が連続すると、身体のリズムが狂いやすくなります。
そうなると、睡眠障害が起きやすくなり、回復できずに心身のバランスが崩れるケースも出てくるでしょう。
病棟でのハードワークに加え、思うように眠れず身体が休まらないとなれば、結果的に身体が壊れてしまう可能性も高まります。
「慣れてしまえば大丈夫」という意見も聞かれますが、なかなかハードで慣れる前に辞める看護師も少なくありません。
病棟勤務がきっかけで、看護師の仕事自体から離れてしまう人もいるくらいなので、勤める際にはこの働き方が自分に合っているかをしっかり確認することを推奨します。

そして、カレンダー通りに休みが取れない点も、病棟看護師のデメリットでしょう。
土日祝日に休みがとれないことはもちろん、お盆休みや年末年始にも仕事が入ることが当たり前ですから、家族や友人と休みを合わせることは難しいです。
独身の場合はそこまで問題にならなくとも、結婚・出産をした場合、配偶者や子どもと休日が合わず、家族との時間が作れなくなってしまいます。
家族との時間が削がれるのは、家族間全員の思いや状況が絡んでくる問題であり、一人だけで判断して良いことではありません。
周囲からの理解を得られなければ、働き続けることは難しくなるでしょう。
特に、急性期病棟の場合、容体が急変する患者さんもいらっしゃいます。
緊急対応を余儀なくされ、突発的な残業になることも少なくありません。
退勤時間が予測できないのは、家庭持ちの看護師にとっては、なかなか厳しい状況といえるでしょう。
そのため、もし小さな子どもがいる状態で働く場合は、近隣に住む親やパートナーにしっかりと協力してもらう必要があります。